ヴァジュラ

「ヴァジュラ」はインド神話に登場しする雷神・インドラの持つ武器。非常に硬く、また雷を操る。インドラは仏教では帝釈天と同一で、ヴァジュラは金剛杵(こんごうしょ)と訳される。稲妻を象徴しており棒状で中央の柄の両側に槍状の刃がついている。中央が空洞の円盤上の武器として描かれることもあり、いくつかのバリエーションが存在する。


【ヴァジュラの起源】
ヴァジュラはインドラが巨大な蛇・ヴリトラを倒すために作った武器である。ヴリトラは天界の水をせき止めて干ばつを起こし人間を苦しめていた。強力なヴリトラを攻めあぐねたインドラが世界創造神・ブラフマーに相談すると「ダディーチャという聖仙の骨で作った武器でならヴリトラを退治できる」と教えられた。インドラがダディーチャに請うと、ダディーチャは進んで自ら命を絶ち自分の骨を差し出した。工芸の神トヴァシュトリがその骨でもっとも堅固な武器・ヴァジュラを作り出した。インドラ神は戦闘の末、ヴリトラの唯一の弱点である開いた口の中にヴァジュラを叩きつけてヴリトラを退治した。(バラモン聖典「リグ・ヴェーダ」に拠る。)

【煩悩を打ち砕くダイヤモンドの法具】
ヴァジュラは「堅固」という意味であり、あらゆるものを打ち砕くとされている。そのため金剛石(ダイアモンド)をヴァジュラと呼ぶこともある。仏教では「仏の知恵はあらゆる煩悩を打ち砕く」ことをを象徴した法具として用いられる。


posted by 魔剣聖剣 | 東洋
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